10月に引き続き、11月22日には内山さんのおうちの調え第二弾を行いました。
前回の模様は↓こちらから
今回も近くの竹林に地元の方々が除草剤を撒いてしまわないように、竹林を調えてきれいにしていこうという趣旨のものでした。
今回は調えの前に、ちょうさんからレクチャーがありました。
まず、竹やぶの中のどの竹を調えていくのか。
竹やぶには
1.古くて朽ちやすい竹
2.新しくてたくさん養分を吸い上げている柔らかい竹
3.朽ちやすくもないが、養分の吸い上げ方が落ち着いている古くも新しくもない固い竹
という年代別の視点からの分類があります。
さらに
4.まっすぐ伸びている竹
5.曲がっている竹
という形状別の視点からの分類もあります。
この5つの分類の中から、基本的には、1の古い竹と5.の曲がった竹を調えていきます。
2や3や4のようは竹でも、ケースバイケースで通り道に生えている場合は切るときもあるし、何かを作る材が必要なときは、3のような固い竹を切ることもあります。
さらに、2のような若い竹は養分をたくさん吸い上げるので、若いうちに地面から1メートルぐらいのところで切っておくと、まだ先まで生きていると、根っこが勘違いして水分や養分をたくさん切られた竹に送るので、早く腐っていって短期間で簡単に抜けるようになります。
特に夏は土中から上に向かって水分が上昇する季節で、冬は地中に水分が沈んでいく季節なので、夏に若い竹を1メートル切りしておくと、腐るスピードが早くなり簡単に処理できるようになります。
さて、1の古い竹や5の曲がった竹は、竹やぶの中にそれぞれどれだけの割合で存在するのでしょうか。
古い竹は30〜40%ぐらい
曲がった竹は20〜30%ぐらい
という感じらしいです。
それらを調えるわけですから、逆にいうと竹やぶになっている場所の竹の半分ぐらいは、切らずに存在させます。この残した竹をどのような空間デザインで残すかによって、その竹林にどのくらい光が入るのか、どのくらい風が通るのか(通り続けるのか)が変わってきますし、人が通る道も考慮してデザインすると、その後の手入れがしやすさも変わってきます。
ちょうさんは、このデザインが日本一です(多分(笑))。
光の入れ具合や、風の通し方、人の歩きやすさや切った竹の置き場のデザインまで、細やかに感じ取りデザインして、調え終わった後は、とても気持ちいい空間になります。
これを体感しにくるだけでも、ワークショップに参加する価値があります。
もう一つ、ちょうさんのレクチャーの特徴として漢字の成り立ちを応用して、人生を語ってくれます。そのレクチャーを聞いて感動される方も多いです。
「土」という漢字や「竹」という漢字から様々なストーリーを奏でて、参加者を感動させてくれます。
例えば「土」という漢字を「プラス+」と「マイナス-」に分けます。土は枯れ葉や虫の死骸などが分解されたものですから、枯れてるもの死んだものという「マイナス-」を土台にしてるという話しから始まります。
人生の様々な話しに発展していきます。
続きを聞きたい方は、ぜひワークショップ参加してみてくださいね!
まだまだちょうさんのワークショップは来年もありますので、開催がきまりましたら告知していきます。
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